ビリヤード。  7/5


 今は残念ながら退職してしまったのですが

数年前、それはそれは美しい先生が甲斐ヨビにおりました。

事務室に来た甲斐ヨビっこが

[

「なんだ、カズエかよ。深沢先生いないの?」

って言いやがるような(笑)

                      

そんな深沢先生が書いたブログ。

これ、めちゃめちゃ良くて!!

今年の甲斐ヨビっこたちにも読んでほしいので

コピペして載せちゃおうと思います。

                               

                                       

                                        

私、小6からビリヤードが趣味なんですが、大学時代は、卓球とかボーリングとかもできるビリヤード場 (複合娯楽施設)だけではなく、 もう、それこそビリヤード台しか置いていない、本格的なビリヤード店でも働いていました。 そういうお店には、ビリヤードのプロとか、元プロとか、 (経済的にも厳しい世界なので、やめる人も多い。)お客さんとしてくるわけです。 そういう人の相手をしながら、 店員も技術を身につけていくんですが、 あるプロが、教えてくれた話。 昔、よく通っていたビリヤード店の店員が まったくの素人だったのに、 1年間センターショットだけをひたすら練習して、 初めて出た試合で優勝し、 その後、プロになった・・・。 センターショットとは、的玉を台の真ん中に置き、 ポケット(穴)と的玉の一直線上に、手玉(白い球)を置き、 まっすぐ撞くショットのこと。 これって、ある程度やったことある人だと、 7、8割は入るんです。 それで、「ちょっと角度をつけてみよう」とか 「ジャンプさせてみよう」とか、ほかのことに目が行く。 実際、試合では、まっすぐな角度だけのパターンはむしろ皆無で、 だいたいは角度を考えながら、ショットすることになる。 だから、センターショットだけの練習で優勝する、なんてことは まず考えられない。 では、どういうことか。 実は、センターショットって ただまっすぐ撞くだけじゃないんです。 的玉がポケットに入るという結果は同じだけれども、 撞いた時の強さや、 インパクト(球を撞いた時の腕の振りの速さ)、 撞点の上下によって、 手玉がその後、どこに止まるかが変わってくる。 だから、センターショットだけで優勝した人は、 毎日毎日同じことしかしていないように見えて、 実は、日々 「どのくらいの強さで、どのくらいの速さで 手玉を撞けば、手玉は どこにとまるのか」を 体に染み込ませていった。 これって、勉強にも言えますよね。 ある程度、できるようになると、 基礎ばかりじゃつまらなくなって、 または、基礎はもう必要ない気がしてしまって、 本番で出る問題がてっとり早く解けるように、 応用に目が行く。 昔は、受験情報も少なく、 参考書や問題集の種類も 今ほど多くはなく、 だから、皆が良いという1冊を 何度も繰り返し、解く。 7、8割じゃなくて、100%出来るようになるまで くり返す。 そうすることで、各科目に対して 自分の中に軸ができる。 軸ができれば、新しい知識に出会っても その軸に関連付けていけばいいので、 効率がいい。 逆に、軸がしっかりしていないと、 基礎も応用もごちゃごちゃになって、 つながりのない無数の点のようになってしまい、 そのすべてを個別にマスターしなければならないので、 時間もかかり、効率が悪い。 まわり道のように見えても、 「この1冊だけは、どこを訊かれても 絶対に(100%!!!)答えられる!」 そういう1冊を各科目、作っていってください。 応援しています。             

(深沢)